【お金のココロエ♪】
「お金の印象価値とは」
以前、「お金の重さと価値は同じじゃない」と述べました。
ここでお金の印象価値についても考えてみます。
お金っていつでも、同じ価値なのか。
前回の記事で、世界の物価が違うっていうのも正解な気がします。でも、今回はもっと自分自身に焦点を当ててみて考えてみます。
例えば、幼い頃と今(社会人)での1万円の価値。
社会人になれば1日働けば、大体の方は手に入れらる1万円。
ですが、1万円はもちろん大金ですが、何気ない飲み会を2、3回行けば無くなってしまう額です。
一方、幼い時の自分(例えば小学校1年生)にとっての1万円。
そりゃあもう大金です。この1万円を手に入れるには、多くの方はお年玉以外になかったと思います。そして、この1万円を使い切るのも、また大変なことです。お菓子たや漫画を大人買いできるし、子供にとっては夢のような話です。
こうしたように、子供の頃と大人になった今では、”お金の印象価値が異なる”という現象が起きています。
ここで大事なことは、「お金の印象価値の高い時期に、相応の経験をしておくべき」 ということです。
どういうことか。
例えば、大人になると1万円で得られる感動体験が、子供の頃と比べて劣ってしまいます。子供の時だったら、1万円で感動できた体験が、大人になったら100万円必要かもしれません。
また、たとえ大人になって100万円が手元にあったとしても、「将来のため」と言い聞かせ、貯めこんでしまうこともあります。お金の印象価値が高い時期に、相応のチャンスを逃してしまうことがありがちです。
決して「貯金をするな」ということではありません。自分自身のためにも、お金の印象価値の高い経験を、適切な時期に経験しておく。そうすると、「お金というツールによって、感動経験が記憶に残り、人生の満足度が上がる」ということです。
そう考えると、ちきりん氏も提唱しているように、お年玉をそっこー使うべき!というのも合点がいきます。若い時にもらったお年玉をそのまま、高校生、社会人まで持っておくことは得策ではありません。子供の頃にもらった、お年玉3万円を貯金して大人になってから使うより、小さい頃に3万円使いきってしまう方が、得られる価値体験は大きいはずです。
自分が子供の頃は、親から「大事に貯めておきなさい」と言われた言葉を信じて、貯めておきました。でも、高校生ぐらいになって、ちょこちょこ使ってしまったので、あんまり「お年玉で何かを買った」という記憶がありません。今思えば、すんごい残念。なので、今ではお金をうまく使うことの価値を大事にしています。
こうしたように、日本人って、投資がへたくそっていう議論の前に、お金を使うこともうまくなかったりします。投資スキルと同じぐらい、お金をうまく使ってみることも超大事です。それは、「お金には印象価値」という考え方があるからです。
今日はそんなお金のココロエ♪でした。
2018.2.17